硝子





夢の跡

幸せの後ろには

薄い影がさしていた

眩しい日に当たるほど

影が伸びてゆくの

時がたつにつれて

影が伸びてゆくの

止めることもできず・・・

 

ねぇ そんな顔をしないで

ねぇ そんな哀しいいろ

瞳に浮かべないで

泣きたいのに泣けないなんて

言わないで

私はそばにいるわ

 

それなのに ああ

君はガラスの向こうにいる

光を反射している

姿は見えるのに

届かない

透きとおるような隔たり

 

あなたの苦しみがわかるなんて

そんなきれい事は

口にできないけれど

その苦しみを

分かち合えたなら

それは私の喜びになる

 

君はガラスの向こうにいる

ほんとの君は ガラスのなかに

閉じこめられたまま

 

私はガラスに

手を触れる

冷たくて

割ることができずに

どうしようもなくやるせない

 

それでも君から

目を離したりはしないから

つらいなら

かなしいなら

 

無理はしないで

泣いていいのよ

ずっとそばにいるから

 

泣いて・・・いいのよ




comment
幸せそうに見えても、うまくいっているように見えても、それは見せかけかもしれません。
本当は、悲しんでいるかもしれないし、苦しんでいるかもしれない。
何とかしてやりたいと思っても、他人は踏み込めない場所があります。
ならばせめて、ずっと温かく見守り続けられたら、 と思います。


Poem & comment by くう




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