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| 奈良県明日香村。石舞台古墳や飛鳥寺、ミステリーストーン・酒船石等歴史的な建造物が数多く残り、古くは高松塚古墳、最近はキトラ古墳の発掘で、古代史ファンの視線を釘付けにした万葉の里です。 その中心部から東に外れた山の中腹にある「岡寺」。そこに通じる参道の途中に「坂乃茶屋」があります。麓から半端じゃなく急な坂道をあえぎあえぎ登り、最後の急坂に差しかかる手前、「まだ登んの?ウソやろ?もうエエやん・・・。」と意気消沈した場所でふと右手を見ると、昔懐かしいたたずまいが「おいでおいで」をしています。 Mr.Tが初めてここを訪れたのは、1989年の2月初めの底冷えのする日のことでした。当時は16歳の高校1年生、現在は31歳の社会人9年生嫁付き。吉野方面や大宇陀方面にツーリングに出かけた帰り道、吉野川や天川村でキャンプをした帰り道は必ず立ち寄り、そうでなくともただ単に「坂乃茶屋定食」が恋しくなって車やバイクを飛ばし・・・、年にもよりますが、平均すれば年に10回くらいは顔を出しているように思います。ここはMr.Tの「心のふるさと」なのです。 (←真夏の日差しを受けてたたずむ坂乃茶屋) |
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ご主人お手製の暖簾をくぐると、いつもにこやかなお母さんと娘さんが声をかけてくださいます。そして、奥にある厨房では職人気質のお父さんが黙々と料理に腕を振るっておられます。繁忙期にはお孫さんや娘さんのご主人が加わり、家族ぐるみで店を支えます。 ちなみにこのお孫さん、Mr.Tが坂乃茶屋に通い始めた頃はまだよちよち歩き、小学校時代の夏休みには、お客さんに混じってちょこんとテーブル向かい、算数や国語の宿題をしてはった姿が目に浮かびます。聞くところによると今年大学受験とのこと、Mr.Tも年を食うはずです。 店内に入り、まず目に飛び込んでくるのが、旅人が残した色紙、色紙、色紙・・・。よく見ると、さくらももこ、吉村作治、旧姓・中條かな子等々、有名人の色紙も飾られています。それらに混じってさりげなくお父さん手描きの色紙が飾られており、いい味をかもし出しています。余談ですが、店内にMr.Tの作品(写真)も飾られていたりします。 また、数年前にはNHK連続テレビ小説「あすか」にも登場し、話題となりました。それ以外にも旅番組や民放の2時間ドラマ等にもちょくちょく出ているので要チェックです。 (←坂乃茶屋店内の様子。至るところに色紙が貼られています。) |
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坂乃茶屋の魅力は、「昔懐かしいたたずまい」「ご家族の心温まるおもてなし」そして「お食事」です。Mr.Tは必ず「坂乃茶屋定食」を注文します。お父さんこだわりの「にゅうめん(夏は冷やしそうめん)」「わらびご飯」「ふきの佃煮」がセットになって700万円(お母さんの表現を引用)也。これがまた美味で、「シンプルだが奥が深い」という表現がピッタリなのです。この15年間全く変わらぬ味、値段も10年ほど前に100円アップして以来据え置きのバーゲン価格。全国各地を旅し、いろんなものを食べ歩いてきましたが、「坂乃茶屋定食」に勝るものはありません。 続いて、手づくりのわらびもち。坂乃茶屋のわらびもちを食べると、よそのわらびもちは食べられません。自家製黒蜜がたっぷりかかったくずきりもおすすめ、夏には自家製黒蜜と練乳がたっぷりかかったカキ氷も見逃せません。 (←坂乃茶屋定食、700万円也。) |
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テーブル毎に置かれた「楽書のーと」をぱらぱらとめくると、「昔修学旅行に来たときに立ち寄って以来、10数年ぶりの訪問です。」とか、「新しい家族とともにまた来ました。」といった書き込みがたくさん見られます。漫画家デビュー5日前に坂乃茶屋を訪れて色紙を残したさくらももこさんが、16年の月日を経て、再び坂乃茶屋を目指したというエピソード(「さくらももこ編集長・富士山第C号」新潮社平成12年12月20日発行参照)もあります。また、リピーターが非常に多いのも特徴です。Mr.Tと同じように、「心のふるさと」にしている人が多いということでしょう。 明日香村訪問の際には少々無理をしてでものぞく価値あり、最高のおすすめスポットです。 所在地 奈良県高市郡明日香村岡 рO744−54−3129 営業時間等 おおむね午前11時から午後4時頃の営業 不定休(12月中旬から2月は土日祝のみの営業) (←坂乃茶屋のお父さんとお母さん。いつもお世話になっております。) |