アートカメラ

 泉北高速鉄道・泉ヶ丘駅の改札を出て左手、スーパーコノミヤ内にある写真店。家族経営の小さな写真屋さんですが、プリント技術が非常に優れており、Mr.Tは全幅の信頼を置いています。アートカメラとの出会いがなければ、カメラマンとしてのMr.Tはなかったと言っても過言ではないでしょう。
 一般に、フィルムカメラに使用されるフィルムはネガフィルムと言って、実際写真になるまでには現像+プリントという2つの過程を通ります。現像はよほど機械の管理の悪いお店でない限りは大きな差は出ないらしいのですが、プリントは機械の管理とオペレーターの勘と経験がモノを言います。Mr.Tはまれにリバーサルフィルム(別名スライドフィルム。ラティチュードが狭く、撮影時に適正な露出コントロールを求められる。どちらかといえばプロ、ハイアマチュア向き)を使用するものの、基本的にはネガフィルムで作品作りをしています。したがって、プリント技術が優れたお店が近くになければお話にならないというわけです。

←アートカメラ店舗と店長。いつもお世話になっております。
 元々アートカメラは同じ堺市内の蔵前町というところで長年商いをされていました。レンタルレコードを併設していた時期もあったのですが、1990年代に入る頃からは写真一筋で勝負。地元でもそのプリント技術の高さから、一目置かれる存在でした。Mr.Tがお世話になり始めたのは1995年頃。独学ながらも写真を勉強し始めた頃でした。店長さんはどちらかと言えば物静かな方なので、直接的に写真の指導を受けたことはないのですが、同時プリントをお願いすると、必ず2Lサイズの写真を複数枚サービスしてくれました。店長さんが選んでプリントしてくれた2Lサイズの写真がMr.Tの教科書。何故その写真を選んでくれたのかをその都度考え、1年、2年と通ううちに自然と技術も向上し、自分の目指すべき写真の方向性を確立することができました。また、通い始めて3年ほど経った頃だったでしょうか。「これ使ってみてください」とリバーサルフィルムと黒白フィルムを頂いたことがありました。それがきっかけで両フィルムも併用するようになったのですが、おかげさまで写真の幅も随分と広がったように思います。

 2002年7月、Mr.Tにとっては大変ショッキングな話が耳に飛び込んできました。アートカメラがなくなるというのです。一瞬慌てましたが、よく聞けば同じ堺市内の泉ヶ丘で再出発するとのこと。ホッと胸をなでおろしました。撮影してきて、その帰りにそのままフィルムを放り込むという荒業は難しくなりましたが、Mr.Tはおおむね月に1回、取りためたフィルムを持って約12キロの道程をバイクや車で走ります。まわりからは、「近所に写真屋はたくさんあるやろう?」と不思議がられるのですが、Mr.Tはアートカメラでないとダメなのです。

 1枚20円のLサイズのプリントに、コダックのロイヤルペーパーを惜しげもなく使う店長さん。機械の調子が良くない時は「また出直してくれ」ときっぱりとお客に伝える店長さん。四つ切サイズ等、プロラボに外注した写真であっても、自分が納得いかなければ再度焼き直しをさせる店長さん。決して言葉数は多くないのだけれど、写真をこよなく愛し、自身の技術にプライドを持っている店長さんに、私Mr.Tはずっとついていこうと心に決めています。お近くにお住まいの方、騙されたと思って一度プリントをお願いしてみてください。1時間後にはお手元に素晴らしい写真が届けられていることでしょう。


(データ)

住 所 堺市竹城台1−1−3 スーパーコノミヤ泉ヶ丘店内
電 話 072−298−0555
営 業 10時〜20時
定休日 スーパーコノミヤと連動(要問い合わせ)