医学英語論文基礎のキソ



iこのページのおしながき
    1. 本文以外(Title page, references)について
    2. 本文(Introduction, method, result,discussion)について 



<本文以外について>

Title page>
  表題、著者名、著者の所属機関名、キーワードを記載するページです。

表題

表題にはInformative title (表題が論文の内容をよく知らせる型)やIndicative title (表題が論点を指摘するにとどまる型)などがあります。米国の医学雑誌では、表題はinformativeでなければならないと明記しているものもあり、今後はinformative型が主流になるものと思われます。

Authors

Authorとして掲げるのは、研究に直接関与したものに限るとされおり、研究の一部について忠告、手伝い、支援などをした人に対しては謝辞で名前をあげます。教室あるいは施設の長であるという理由だけで、共著者名にあげるのは日本では儀礼としてよく見かけられますが、欧米では奇異です。

機関名

原則として機関名は略記してはいけないとされています。

Key word

多くの雑誌は検索機能に利用できるように、キーワードを索引表の中に掲載しています。論文検索の鍵となる言葉ですから、論文の内容を反映する言葉を慎重に選択しましょう。


<謝辞 (Acknowledgements)>
  Authours thank (誰々) for 〜などの話し言葉で充分です。
  appreciateなどを使って書き言葉で書くとかえってぎこちない文になります。


References
  符号に気をつけましょう。一般的なのは。。。。
  著者. 表題:副題. 雑誌名 発行年; 巻: ページ.  。。。。 です。

著者名

Last name 1字あける(コンマなし) First name, Middle nameイニシャルのみピリオド
複数の場合はコンマでつなぐ。6人を超える時には et al ピリオド
    例) 山田太郎:  Yamada T
       Michael J. Fox:  Fox MJ

表題名

ピリオド
   副題があるとき、主題名 コロン 副題名 ピリオド

雑誌名

符号をつけずに1字あける

発行年

セミコロン

ページ

初頁 ハイフン 終頁 ピリオド



<本文について>

<
Introduction>

読者に予備知識を伝え、著者がもっとも伝えたいことをはっきり示すのがIntroduction なので、論文のすべてを紹介する必要はありません。
何が目的でこの研究を始めたか、この研究が他の研究者の間でどのようになされ、どのような問題点が残っているか、自分の研究の結果として目的がどのように解決されたか、そしてこれが今後の医学においてどのような意義を持つかなどを書きます。

   

<Experimental method, subjects, etc.

実施した方法や対象について事実を正確に描写します。
方法については参照あるいは準拠した文献がある場合はこれらを明示すれば充分で、既に発表された方法の内容は省略するのが普通です。また自分で新たな研究方法を開発した場合は、その追試者がこの研究法を追試し実施できる程度まで詳細な解説を加えることが必要となります。



Result

この章には自分の研究データの結果についてだけを記載し、考察を差し挟まないようにします。参考のためであっても他人の研究データを記載しません。それはDiscussionの章で行ないます。



Discussion

Resultの章で整理されたデータの概要、そしてこれらのデータをもとに引き出された新しい知見を述べ、これを現在通用している学説や常識、知見と比較し、検討を加えていきます。そしてその上で得られた結末を、理由や過程とともに記載するのが考察です。
ちなみに自分のデータと他人のデータを区別してわかりやすくするために、一般に認められている理論や既に発表されている研究データを述べる時は時制は現在形か現在完了形にします。。一方、自分の観察や実験等で得たデータ記載する文章はすべて過去形で書きましょう。



Conclusions

欧米の論文構成としては、ConclusionDiscussionの章の最後にはめ込んで書くのが通例です。欧米ではConclusionsという特別の章を設けられることはありません。