現実に目を向けた方がいいよ、と誰かが言ってた。
いつまでも夢をみてるなんて馬鹿げてる、と誰かが言ってた。
なんとも間の抜けた話だ。
誰しもがきっと現実と夢の両方をみているだろう。
それなのに、夢はいつだって自由で現実は自由じゃないとでも言うのか。
なんとも間の抜けた話だ。
だって夢を見る自分も現実を見る自分も、選ぶのはそいつ自身じゃないか。
それを自由じゃないと言うなら、一体何を自由だと言うのか。
自由なんて響きに酔っているだけで、自由が何かなんて誰にも解らないじゃないか。
本当の自由なんて誰も知らないじゃないか。
だからこそ自由なんてものに憧れるのかもしれないな。
ただ言える事は、僕は夢をみてるつもりなんてこれっぽっちもないんだ。
僕の話を夢物語にしてるのは誰でもない、君自身だよ。
僕は夢をみたおぼえもなければ、夢を語ったおぼえもないな。
やっぱり僕の話を夢物語にしてるのは誰でもない、君自身なんだよ。
僕は夢をみる事もみない事も否定はしないよ。
それが怖いならみなければいいし、それが楽しいならみればいい。
ただそれだけだよ、簡単な事だろう。
僕には一度だけ夢に怯えた事がある。
まだ、夢なんて意識ももたなかった頃だ。
知らず知らずの内に夢をみて、それに気がついた頃には引きずり込まれた後だった。
もう逃げ場はなかった。
当時の僕にはただただ怯え、がむしゃらに前進する事しか出来なかった。
良く言えば狡猾ではなかったのだ。
今となっては誰にも語り継がれず風化するだけの二人の記憶でしかないが。
夢が自由だと言うならば戦うのも良いだろう。
しかし、夢が自由なのでは無いと気付いても
振りかざした拳は決しておろさない方がいい。
その理由は君が一番よく解っているだろう?
2003/10/15
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