
【酒 器(1)】
お酒の飲み方には人それぞれの飲み方があるが、特に日本酒に関しては「自分の流儀はこれ」という人が多いと思う。
私の流儀はまず燗のつけ方であるが、錫の燗てきでお湯に入れて燗をつける。以前は陶器を使用していたが、知人の「鈴半」の元社長から「絶対に錫が一番」ときいたので、堺の大骨董市で買ってきたやつだ。錫は温度の伝達が早いので早く燗がつくということだろう。電子レンジでも同じだと言う人もいるが、電子レンジは日本酒の水の部分のみが温まりアルコールの部分は温まらない。お湯につける燗は、水の部分もアルコールの部分も温まるというわけである。コップ酒で一気に飲む場合はどっちでもよいのかもしれないが。
さて、この酒器は小さい杯には注ぎやすい酒器である。鉄分の多い土に、稲わらの穂先だけで作った刷毛で白い化粧をほどこした「刷毛目」酒器である。ただ、口が細く出ているため、すぐに当てて欠けやすい難点がある。