
【海老根】
海老根は、日本桜草とはちがって蘭の一種である。
その名のとおり、古い株の部分が毎年一株ごとに伸びていくので、それが「海老」に似ているので呼び名がついたようである。写真の海老根は夏海老根の「ツルラン」という品種で、夏の蒸し暑いときに白い花を一月も咲かせてくれて、一風の涼しさをもたらせてくれる花である。
海老根は、普通の山のやや水があるような南斜面に生えている。私が知っている和泉山系でも多く見られたが、最近の宅地化や野草ブームであっという間になくなってしまった。海老根の花は普通5月に咲くので、毎年家族で海老根の花見に出かけていた。新しい群生地も見つけたりして次の年の花を楽しみにしていたが、山ごと売られたりして、このごろは全く目にすることができなくなった。残念である。
日本桜草同様たくさんの種類の海老根を育てていたが、日本桜草と同じように鉢が古くなるとウィルスがはびこってずいぶん減らしてしまった。写真のツルランも今はない。三月の末から白い可憐な花を見せてくれる「アマミ海老根」などは春を呼び寄せてくれるような花に思えてみていてほっとする。